猫ちゃんに薬を与える時の注意点と成功するためのアドバイス
1. はじめに
1-1. 猫ちゃんに投薬することの重要性
猫ちゃんに投薬することは、病気の治療や予防、健康維持において非常に重要です。
適切な投薬は、猫の回復を早め、病気の進行を防ぎます。
また、慢性疾患を管理するためにも、定期的な投薬が欠かせません。
猫の健康を守るために、正しい方法で薬を与えることが求められます。
1-2. 投薬の一般的な課題
多くの猫ちゃんは薬の味や匂いを嫌い、飲み込むことを拒否することがあります。
また、猫は非常に敏感で、ストレスを感じると投薬がさらに難しくなります。
これらの課題に対処するために、忍耐強く、適切な方法を学ぶ必要があります。
2. 猫に投薬する準備
2-1. 必要な物品を揃える
猫ちゃんに薬を与える前に、必要な物品を揃えておくことが大切です。
まず、処方された薬を確認し、正しい投与量を理解しておきましょう。
次に、薬を投与するための道具(ピルポッパーやスポイトなど)を準備します。
また、猫ちゃんを固定するためのタオルやブランケットも用意しておくと便利です。
2-2. 落ち着いた環境を作る
猫ちゃんに投薬する際には、できるだけ落ち着いた環境を作ることが重要です。
静かな場所を選び、周囲の雑音や動きを最小限に抑えましょう。
猫ちゃんがリラックスできるように、優しく声をかけながら接することが大切です。
また、飼い主自身も落ち着いていることが、猫ちゃんの安心感につながります。
2-3. 猫の状態を確認する
投薬前には、猫ちゃんの健康状態を確認することが重要です。
猫ちゃんが体調を崩している場合や、ストレスを感じている場合は、投薬がさらに難しくなることがあります。
猫ちゃんの食欲や行動、体温などを観察し、異常がないか確認しましょう。
異常が見られる場合は、獣医に相談して下さい。
3. 投薬方法
粉薬の投薬方法
1. シリンジで水に溶かして投与
- 薬の準備:
- 少量(0.5-1.0ml)の水で粉薬を溶かします。
- 耐水性の分包紙を使用することで無駄を減らせます。
2.保定方法:
- 猫の頭部を平手で包むようにしっかりと保定します。
- 頬骨をしっかりと指で押さえます。
投与方法:
- シリンジを犬歯と臼歯の間の隙間から滑り込ませ、
- 喉の奥にゆっくりと流し入れます。
2. ウェットタイプのフードに混ぜて投与
薬の選定:
- 苦味が少ない薬の場合、この方法が有効です。
投与方法:
- ウェットタイプのフードに混ぜて、一口大の量を空腹時に与えます。
- 一食分すべてに混ぜると、残した場合に薬も残ってしまうため、注意が必要です。
3. 投薬補助剤の使用
補助剤の選定:
- 猫の好みに合わせていくつかの投薬補助剤を用意しておくと便利です
4. 空のカプセルに入れて投与
- 薬の準備:
- 空のカプセルに苦味のある粉薬を入れることで、猫に投与しやすくなります。
- 投与方法:
- カプセルに入れた薬を、前述のシリンジ投与方法や他の方法で投与します。
5. オブラートで包んで投与
- 包み方:
- オブラートで薬をしっかり包みます。包み方が緩いと口の中でほどけてしまうので注意が必要です。
- 小さく包むことで飲ませやすくなります。
液剤の投薬方法
1. シリンジでの投与
- 保定方法:
- 猫の頭部を手のひらで包むように保定します。
- 頬骨をしっかりと指で押さえます。
- 猫の頭部を手のひらで包むように保定します。
- 投与方法:
- シリンジを犬歯と臼歯の間の隙間から滑り込ませ、喉の奥にゆっくりと流し入れます。
2. ウェットタイプのフードに混ぜて投与
- 投与方法:
- ウェットタイプのフードに混ぜて、一口大の量を空腹時に与えます。
液剤の投薬時の注意点
- 錠剤の場合は、飲ませた直後に吐き出した場合に再度飲ませることができますが、
- 液剤の場合は、吐き出した量が判断しにくいため、追加で投与しないようにします。
3-1. 錠剤の投与
錠剤を猫に与える方法にはいくつかのテクニックがあります。
まず、ピルポッパーを使用して直接猫の口に錠剤を入れる方法があります。
この場合、猫の頭を後ろに軽く傾け、口を開けて喉の奥に錠剤を押し込みます。
次に、錠剤を砕いて少量のフードやおやつに混ぜる方法もあります。
最適な方法の見つけ方
猫ちゃんによって得意な剤型・方法、苦手な剤型・方法があります。
猫ちゃんにとって最適な方法を見つけるために、色々と試してみることが必要です。
うまく投与できない場合などがございましたら、お気軽に当院スタッフまでご相談ください。