診察時間
月曜日~土曜日午前 9:00~12:00
 午後 16:00~19:00(最終受付18:30)
休診日:水曜日・日曜日
〒227-0055 神奈川県横浜市青葉区つつじが丘1-14
歯科・口腔外科
Dental
フィル動物病院の歯科・口腔外科
Our dental
主に口の中や歯、顎の病気を見る診療科です。

当院では、歯石除去や抜歯をはじめ、歯冠修復や根治困難な歯科症例まで幅広く対応します。大切なペットの歯をきちんと診るために、犬猫の歯科専用レントゲンも導入しており、負担の少ない、適切な歯科処置を選択することが可能です。

動物たちのお口のことで気になる症状がございましたら、当院まで、お気軽にご来院ください。

こんな症状ありませんか?
Have this symptom?

このような症状が見られた場合は、歯やお口の疾患の可能性が疑われます。また歯の病気は繰り返してしまうことが多く、放っておくと悪化し、動物たちのQOL(生活の質)に大きく関わります。できる限り早期に適切な対応をすることが非常に重要です。日常の中でふとした異変を感じた場合には、お早めにご相談ください。

よく見られる病気について
About common diseases
歯周病
Periodontal disease
3歳以上の犬猫の約8割が歯周病にかかっていると言われています。
歯垢中の細菌が原因となり歯肉が赤く腫れる(歯肉炎)、また歯を支えている歯周組織が破壊されてしまう(歯周病)病気です。
多くの場合、口臭、硬いものが食べづらい、歯磨きを嫌がる、歯肉が腫れてきたなどの症状が見られます。ひどくなると口鼻瘻、根尖膿瘍、下顎骨の骨折などを引き起こすことがあります。スケーリングを行い、状況により抜歯が必要になります。
口鼻瘻
Mouth fabric
歯根と鼻を隔てる骨が溶けてつながってしまうことを口鼻瘻といい、くしゃみ、鼻水、鼻出血などの症状がみられます。ひどい場合には、肺炎に至ることもあります。
多くの原因は、歯垢や歯石による歯周病ですが、外傷や腫瘍も原因の一つとなります。
治療は、抜歯の後に貫通した箇所を塞ぐ外科的処置が必要です。
根尖膿瘍
Raw abscess
歯周病が進行し、根尖部(歯根の根本)の周囲組織に膿がたまった状態をいいます。生じた歯の場所により、眼の下(眼窩)や下顎の皮膚が腫れ、破裂して血膿がでたりします。上顎第4前臼歯での発生が多くみられます。
乳歯遺残
Remnants of the milk teeth
犬、猫の場合は一般的に生後4ヶ月〜6ヶ月齢で乳歯が永久歯へと生え変わるのですが、乳歯が上手く抜けずに残ることを‘乳歯遺残’といいます。乳歯遺残は歯周病や歯並びが悪くなるなどトラブルの原因になります。治療は、基本的には麻酔下での歯科手術による抜歯となります。
乳歯遺残と避妊手術・去勢手術を検討する時期が重なることが多いため、多くの場合、避妊去勢手術と同時に乳歯抜歯を行います。
破折
Tooth broken
歯が折れたり、欠けたりすることを破折といいます。犬や猫の歯はエナメル質の厚さが薄く、実は意外と折れやすいため、歯の破折はよくみられる症状です。ひづめやガムなどの硬いものを咬むことで起こることが多いです。
破折により歯髄が露出すると、細菌が入り込んで炎症を引き起こします。また、細菌感染が歯根まで及ぶと「歯根膿瘍」という重度の感染症になり、顔の腫れなどが起こります。
治療は、状態に応じて、レジンを用いた修復(歯冠修復処置)を行います。
口腔内腫瘍
Oral tumor
口が臭く、歯周病かな・・と思っていたら、歯肉にしこりがあった、という場合もあります。まず口腔内の状況をよく観察し、しこりを切除して検査を行い、今後の方針を検討します。
猫の口内炎
Cat stomatitis
口の中の粘膜である舌や口の中の表面部分に炎症を起こす病気で、食欲不振、流涎などがみられます。原因として歯石や歯垢以外に、ウィルス感染も関係していることが多いと言われています。投薬や塗り薬などの内科治療を行う場合と、スケーリングや抜歯など麻酔をかけて処置を行う場合があります。
吸収病巣
Absorption lesion
猫に多くみられる病気で、歯が吸収され、骨に置き換わる病気です。進行すると歯肉が真っ赤な盛り上がりに隠れて歯の吸収が進行し、ひどい痛みを生じます。見た目にはわかりづらいので、重度の歯石や口内炎がないのに口臭やよだれ、食欲が落ちてきた場合、吸収病巣の可能性があります。
当院の歯科治療の流れ
Flow of dental treatment in our hospital
診察
Consultation
口腔内の様子を確認します。状況により頭部のレントゲンを撮り、歯根の様子を確認します。投薬など内科治療を行うか、スケーリングなどの麻酔科での処置が必要か判断します。
術前検査
Preoperative examination
麻酔科での処置が必要な場合には、血液検査、胸部レントゲン検査(心電図検査)を行い、全身麻酔を安全にかけられる状態か確認した上で、歯科処置日のご予約をしていただきます。
処置当日
Day of treatment
絶食にてご来院いただきます。全身麻酔下で口腔内レントゲン、スケーリング(歯垢・歯石除去)、ポリッシング(歯の表面の研磨)、抜歯などを行います。麻酔の覚め具合、麻酔時間により、当日または翌日の退院になります。
経過
Progress
状態により翌日~一週間後にお越しいただき、歯の様子、麻酔後の全身状態を確認します。繰り返しやすい歯周病は、歯石除去をしたらおしまいではなく、またすぐに再発してしまいます。
当院では、今後同じ状況に陥らないために、スタッフがマンツーマンでお口のお手入れをレクチャーいたします。
無麻酔下での歯石除去(スケーリング)について
About scaling under no anesthesia

当院では無麻酔によるスケーリングをお薦めしていません。理由として以下の点があります。

  • 1.無麻酔での歯石取りは歯周ポケットの歯石の除去やポリッシングができないため、治療効果が薄い
  • 2.怪我をさせてしまう恐れ(スケーラーの先は尖っているので粘膜を傷つける恐れ)
  • 3.痛く、怖い思いからトラウマになってしまい、その後の家庭でのデンタルケアの妨げになる

歯周病治療・歯石除去で本当に重要なのは歯と歯茎の間(歯周ポケット)の歯石を取ることです。一見、見た目はきれいになり、歯周病が治ったと勘違いしてしまいますが、実際のところは全く治療になっていません。また、歯周ポケットの歯石除去は無麻酔で行うと、確実に痛みを伴います。

無麻酔スケーリングを実施する前に、まずは動物病院にご相談ください。

定期的に口腔内検診を受けましょう
Let's have an oral cavity checkup regularly

歯の治療に来院される犬猫の多くは、病気がかなり進行しており、抜歯をせざるおえない状態であることが多いです。
健康な歯とお口を維持するためには、定期的に検診をし、早期治療することが大切です。また、定期検診では、口腔内の腫瘍などの重大な病気を早期発見できる可能性もあります。当院では、半年に1回程度の口腔内検診をおすすめしております。定期的に検診でわんちゃん・ねこちゃんの歯とお口の健康を守っていきましょう。

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